インプラントのメリット・デメリット|義歯、ブリッジとの違い

インプラントを入れた友人や職場の同僚などから「入れてよかった。自分の歯とほとんど変わらない噛み心地」と聞いて、自分も入れたいと思っている人は少なくないでしょう。
しかしインプラントは医療保険が使えない自由診療なので、治療費は100%自己負担になります。そうなると「医療保険がきく義歯やブリッジで我慢したほうがいいかな」と感じてしまいます。
インプラントにするか、義歯やブリッジにするか、で悩んでいる方はインプラントのメリットやデメリットをはっきりと理解していないことが多いようです。今井歯科が詳しくご説明します。

結論「噛んだときの快感を求めるならインプラント」

結論「噛んだときの快感を求めるならインプラント」

結論を先に述べますと、天然の歯でなんでも噛んだときの快感を取り戻したいと強く望んでいる方は、インプラントを選択したほうがいいでしょう。インプラントは現代の歯科医学では、最も天然の歯に近い治療法といわれているからです。

人が物を食べるとき、「噛んでいる」という実感が得られます。さらに「サクサク食感」や「もちもちとした風合い」も、噛んだ瞬間にわかります。煎餅やビーフジャーキーなどの固い食べ物を噛み切ったときは、快感すら覚えるでしょう。

天然の歯でこのような噛み心地が得られるのは、歯がしっかりと顎の骨に根を張り、神経が通じているからです。歯や顎の骨が生む噛み心地は、神経を経由して脳に伝わります。
それで脳が「サクサクした食感のものを食べると気持ちいい」と感じるのです。

インプラントは、歯科治療のなかで唯一、顎の骨に金属を埋め込む技法を採用しています。顎の骨に埋められた金属(チタン)は、骨と結合します。
そのため、インプラントの人工歯で食物を噛むと、その感触が顎の骨にダイレクトに伝わり、神経から脳に届くのです。
ただインプラントのなかに神経を通すことはできないので、その点ではまだ天然の歯にはかなわないのです。

インプラントのメリット

食事のときの快感以外にも、インプラントのメリットはあります。
まず寿命の長さです。インプラントは、歯医者が指導するメンテナンスを継続し、体調不良などを起こさなければ「10年はもつ」といわれています。インプラント治療を行っている歯科クリニックがインプラントに10年保証をつけることが多いのは、その期間壊れることがほとんどないからです。
また20年以上使い続けているもたくさんいますし、亡くなるまで無事使いきった方も大勢います。
そしてインプラントは顎の骨に埋め込むので、取り外す必要はありませんし、グラつくこともありません。わずらわしさが少ないのです。
もしインプラントを入れている友人・知人がいましたら、「インプラントに違和感を持つことはありませんか?」と尋ねてみてください。恐らくインプラントを入れていることを忘れているケースがほとんどのはずです。

インプラントのデメリット

インプラントの最大のデメリットは、医療保険を使えないことです。そのため、1本数十万円の治療費は、全額患者さん負担になります。
また、インプラントは自己メンテナンスと歯科クリニックによるメンテナンスが欠かせません。自己メンテナンスでは、一般の歯ブラシのほかに、インプラント専用のワンタフト歯ブラシを使う必要があります。歯磨きを怠ると、インプラント周囲炎という歯周病のような病気が発症してしまいます。
また喫煙はインプラントの天敵なので、禁煙する必要もあります。
そしてインプラント治療は歯肉を切る手術が必要になるため、治療期間が長期化し、半年ほどかかる患者さんもいます。

義歯のメリットとデメリット

義歯のメリットとデメリット

義歯は入れ歯とも呼ばれます。例えば連続した2本の天然の歯を失ったとします。歯2本分の空間に2本分の人工歯を埋めるのですが、その人工歯には金属製の「フック」がついていて、前後の天然の歯に引っかけます。
義歯のメリットは医療保険がきき、治療費の自己負担が3割以下になることです。また治療期間が短く済みます。
しかし義歯は、フックでひっかけているだけなので、噛む力が弱くなってしまいます。そして毎晩就寝前に取り外して洗浄しておく必要があります。
そしてこれが最も大きなデメリットになるのですが、金属性のフックを引っかけている天然の歯が傷つく恐れがあります。

ブリッジのメリットとデメリット

ブリッジも抜けた歯のあとに人工歯を入れるのですが、装着方法が義歯とは異なります。
ブリッジは抜けた歯の空間に埋める人工歯に「両隣の天然の歯に被せる被せ物」をくっつけて、一体でつくります。そのため、虫歯がない天然の歯を大きく削って、被せ物を被せられるようにしなければなりません。
これがブリッジのデメリットです。健康な歯を削ってしまうため、当然強度は落ちます。しかも食物を噛んだときに、ブリッジの人工歯が受けた衝撃が、天然の歯に伝わってしまいます。ブリッジを支える天然の歯は二重のプレッシャーを受けることになります。
ブリッジのメリットは、医療保険が使えるので治療費の自己負担が安く済むことです。また義歯よりは噛み心地を感じることができます。

まとめ~歯科クリニックで歯医者に直接相談してみましょう

「インプラントにしたい」と思ったり「義歯やブリッジにするかどうか迷っている」場合、歯医者に直接相談したほうがいいでしょう。
インプラント治療を行っている歯科クリニックは、たいてい無料相談を行っています。その機会を利用して治療費やメンテナンスの方法などを尋ねてみてください。
情報が多ければ多いほど、正しい判断ができるでしょう。

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