うるさいだけじゃなかった…歯ぎしりによって起こる弊害

皆さんは、歯ぎしりに対してどのようなイメージを持っていますか?歯ぎしりは、いびきと一緒で「仕方がない」と思っていませんか?
実は、いびきも歯ぎしりも仕方のないことではなく、治療しなければ大変なことになるのです。
近年、いびきは睡眠時無呼吸症候群との関係性が明らかになり、治療する人が増えています。そのため、歯医者でも睡眠時無呼吸症候群の対象として、マウスピースの制作を希望する患者さんが増えてきているのです。睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、下顎を前に出してあげることでいびきが改善されます。
では、歯ぎしりはどうでしょうか。歯ぎしりに対して「寝ている時に起きるもの」と考えていませんか?今回は、そんな歯ぎしりの種類、について、今井歯科が詳しくご紹介していきます。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりの種類

歯ぎしりにはいくつか種類があります。それらを総称して「歯ぎしり」と呼ぶわけですが、それぞれ微妙に異なる動きをしており、歯に及ぼす影響も少し異なります。

グライディング

歯同士を噛み合わせた状態でギリギリとすり合わせる運動です。

タッピング

カチカチと噛み合わせ続ける運動です。

クレンチング

食いしばっている状態を指します。

これらは基本的に睡眠中に起きます。
意識があるとき(起床中)に起きる歯ぎしりの一つが、上下歯列接触癖です。
これは、タッピング運動とそこまで変わりませんが、気づくと噛んでいるというのが大きな違いです。通常の歯であれば、上下の間に数ミリの間が空いています。常に歯同士が接触していないように身体がしていることですが、上下歯列接触癖はその隙間が気になってしまうのです。
気づけばカチカチと噛んでいたり、気づけば噛み合わせて少しクレンチングのようになっていたりするのが、上下歯列接触癖の特徴と言えます。
これは癖なので誰にでも起きる可能性がありますが、自分自身で気づいて注意しなければ一生治ることはありません。

歯ぎしりによる弊害

歯ぎしりをすると、どのような弊害があるのでしょうか。列挙して1つずつ見ていきましょう。

睡眠妨害

タッピングやグライディングでは音を発生させます。カチカチという音やギーギーという音は、一緒に寝ているベッドパートナーや、同部屋で寝ている人の睡眠を妨害する恐れがあります。

歯がすり減る

歯は、人間の身体の中で最も硬い組織です。骨よりも硬く、その硬いもの同士がぶつかり合うとどうでしょうか。
たとえば、コンクリートブロック同士をすり合わせると、どちらもすり減りますよね。それが歯でも起きるわけです。
歯がすり減ると歯が短く見えるため、見た目にも悪いですし、今後紹介しますが知覚過敏症や顎関節症にも関係してきます。

知覚過敏症のような痛み

歯がすり減ることで、歯の神経が露出します。歯の神経に水や冷風がかかると、刺激として感じ取ってしまい痛みを感じます。そのため、歯がすり減ると知覚過敏症のようにズキッとした痛みを感じてしまうわけです。

歯が折れる・割れる

タッピング運動のように何度も歯同士がぶつかり合っていると、歯が欠けることがあります。また、割れる可能性もあります。欠けても割れても、神経が露出する危険があるため、露出によって痛みを感じることになるわけです。

被せ物が取れる

歯に負担がかかると、被せ物や詰め物が外れることがあります。被せ物をしている歯は神経が近接していることが多いため、温かいものや冷たいものがしみます。もし、しみない場合は、神経が死んでいる可能性がありますので早めに歯医者へ行きましょう。

顎関節症の誘発

歯がすり減ると噛み合わせが低くなります。噛み合わせが低くなると、顎関節にかかる負荷が大きくなり、顎関節症の誘発へとつながります。

歯周病の進行

歯周病は、細菌が原因で起きる歯周病と、噛み合わせが強いことで起きる歯周病の2種類があります。クレンチングやタッピングなどで強い力が歯にかかっていると、後者の歯周病を発症するリスクが高くなるのです。

顔が変わる

歯がすり減ると口元が薄くなります。顔が変わって見えてくるので、噛み合わせの高さが変わらないようにしましょう。

頭痛・肩こり

クレンチングで強く噛み締めをしていると、噛む時に必要な咀嚼筋を強く緊張させてしまいます。放置しておくと咀嚼筋の緊張だけでは済まず、肩こりや頭痛まで引き起こすことになるのです。

歯ぎしりの対策

歯ぎしりの対策

歯ぎしりの発生する要因は、未だわかっていないことが多いです。ストレスや精神的負担・飲酒・喫煙など原因は多岐にわたりますが、一番の原因はストレスではないかと言われています。
ストレスは適度に対処していかなければなりませんが、上手に対処する方法としてリラックスする方法をピックアップします。

●アロマをたく
●ヒーリングミュージックを聴く
●適度な運動をする

これらをすれば、リラックス効果が期待できますので、ぜひ行ってみてください。

歯医者では、ストレスに対しての治療はできませんが、歯を守る治療は行っています。例えば、歯がすり減らないようにマウスピースを作ったり、咀嚼筋が緊張した時に行うマッサージの方法を教えたりしています。
歯のことは歯医者しか治せません。歯ぎしりをしている人やそのご家族は、ぜひこの機会に今井歯科へ相談してみてください。

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