親知らずは早めに抜歯!細菌の住みかが歯周病を生み出す

親知らずは、4本すべてが生えてくる人、一部だけ生える人、全く生えてこない人と、人それぞれです。生えてきたときや抜歯の際の痛みや腫れを経験したことがある方はご存知のとおり、かなりのやっかいものですよね。また生えていなくラッキー!と思っている方もいるかもしれませんが、油断は禁物。実は、生えてきてもこなくても、歯科検診で発見次第早めに抜歯をした方がよい場合があるのです。

親知らずと歯周病にはどんな関係があるの?

親知らずと歯周病にはどんな関係があるの?

親知らずは、生えてくると痛みがでたり、他の歯を圧迫してしまったりという問題が起こるので大変だということはわかるのですが、その他に気をつけたいのが「歯周病になりやすくなる」ということです。親知らずがどうして歯周病と関係するの!?と驚くかもしれませんが、それにはいくつか訳があります。

歯磨きがきちんとできない

親知らずは、奥歯の中でも一番奥に生えます。ただでさえ歯ブラシが届きにくい部分なのですが、その生え方も問題。日本人の顎は基本的に小さめで、28本の歯が収まるサイズが一般的です。そこに余分な歯として親知らずが生えようとすると、まっすぐに生えるスペースがなく、横や斜めに生えてしまうことが多いのです。そうすると、普通に歯磨きをしているだけでは細かいすき間や傾いた歯の部分に磨き残しができるようになり、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)がたまりやすくなってしまいます。

歯周ポケットができてしまう

先ほども述べたように、親知らずはまっすぐ生えるということがあまりなく、横や斜めなど変な生え方をしてしまうことが多いです。そうすると、親知らずの手前にある歯を圧迫するなどして、そこに歯周ポケット(歯と歯茎のすき間の溝)ができてしまいます。歯周ポケットが深くなればなるほどそこに食べかすや細菌がたまりやすくなり、結果、歯ぐきが炎症を起こして歯周病に発展してしまうことがあるのです。

親知らずは発見次第早めに抜歯しよう

親知らずは発見次第早めに抜歯しよう

変な生え方をする親知らずは、歯周ポケットを作り歯茎の炎症を引き起こします。歯周病に発展して病状が進行すると、歯を支える骨の部分まで溶けてしまうことがあるのです。

間に合うなら、20代前半までに抜いておこう

20代前半までなら骨が再生される可能性が十分あり、抜歯後も歯周ポケットも空いたままになることはありませんが、20代後半以降は骨の再生が難しく、抜歯をしたところで歯周ポケットはそのまま残ってしまうことがあるのです。この場合、抜歯後も経過観察と必要に応じて治療が必要になります。

親知らずは歯周病を繰り返す

歯磨きが十分にできていても、親知らずによる他の歯への圧迫などが原因で、歯周ポケットができ、溝が深まってしまうことは十分にあり得ます。また、親知らずが歯茎の中に埋まった状態のため自覚がなく、結果歯周病になっていたという場合もあります。歯医者さんで歯周病の治療をしたとしても、埋まっていた親知らずが生えてくるなどして歯周ポケットが再び深まり、歯周病を繰り返すことが多いのです。親知らずが原因の歯周病を防ぐには、生えているいないに関わらず、早期に抜歯しておくに越したことはありません。


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