今井歯科HANAREは、手術を専門に行っている、今井歯科のこだわりの日帰り全身麻酔施設です。手術というのは、通常の歯科治療に比べてより厳重な感染予防対策を講じる必要があります。インプラントや手術においては、滅菌の精度が口腔内の環境に大きく影響し、予後に関わってくるからです。HANAREでは、最高の感染予防対策を行うべく、一般の歯科医院にはないような高度な感染予防設備を各種取り入れ、皆様の安全をお守りします。
器具の洗浄には、一般的な手洗いではなく、ミーレジェットウォッシャーを使用しています。この機械は、消毒・滅菌の世界基準「ISO15883」に規定された「93度+5分間」という条件を満たした医療用の高性能洗浄機です。
感染の原因となる血液や唾液などの落ちにくいタンパク質の汚れも確実に落とし、その後93℃の熱水ですすぐことによって、熱湯消毒がなされます。高圧のジェット噴射洗浄と徹底した温度管理による洗浄で、高い消毒効果を発揮する優れた洗浄機です。
オートクレーブ滅菌器は、高圧蒸気滅菌器とも呼ばれるもので、器具などの表面の微生物を完全に死滅させるものです。洗浄機にかけて洗浄・消毒したのちに、オートクレーブ滅菌器にて滅菌処理をします。
オートクレーブ滅菌器は器具の滅菌用にどこの歯科医院にも設置されていますが、実はその性能において3つのクラスがあります。それぞれのクラスによって、滅菌できる器具の範囲に違いがあり、最高レベルのものがクラスB、その次がクラスS、その後がクラスNという順番で性能が下がっていきます。
一般的によく使われているのはクラスNですが、当院では最も厳しい基準をクリアした、最高レベルのクラスBのオートクレーブ滅菌器を設置しており、より高い滅菌処理を行いますので、安心して治療を受けていただくことができます。
■クラスS (Special)
滅菌前および乾燥時に、真空状態を1回作り出すことで滅菌を行います。クラスNで滅菌可能な器具はもちろん、滅菌器のメーカーが指定した特定の器具の滅菌も可能です。ほとんどの器具はクラスSの滅菌器で滅菌できます。
■クラスN (Naked)
多くの歯科医院で一般的に使用されているタイプ。蒸気と空気の重量の違いを利用して空気除去し、滅菌を行います。用途や滅菌できる器具に制限があります。
オートクレーブ滅菌器で熱と気圧による滅菌ができない器具(プラスチック製のものや錆びるもの)に関しては、酸化還元作用を利用したEOG滅菌器にて滅菌処理を行います。通常、大学病院などの大きな施設で手術器具を消毒・滅菌する際に使用されています。変色、変質、変形などが発生せず、全ての微生物に対して効果があります。
HANAREのオペ室では、空気中の細菌、ウイルスなどを除去するエアクリーナーが常時稼働しており、常に清潔な空気が維持されるクリーンルームとなっていますので、手術中に空気中から落下してくる細菌などによって感染を引き起こす心配がありません。
HANAREでは、安全に手術を行っていくのに必要な設備、緊急事態になくてはならない設備を最大限に備え、必要に応じて活用できるようにしています。
緊急のいかなる事態にでも対応できる救急セットを備えています。
万が一、突然の心停止の際にも対応できるよう、AEDを常備しています。
持病をお持ちの方でも安心して治療を受けていただけるよう、自動血圧計・心電図モニターを使用しながらの手術を行います。
体調の急変に備え、万が一の際には酸素吸入器が使える状態にしてあります。