小児歯科
乳児期の小児歯科

乳児期の歯と口の発達

乳児期の歯と口の発達

生まれたばかりの赤ちゃんには歯がありません。そのかわり、母乳を吸うために適した口の形になっていて、唇と舌が一体となって母乳を一気に吸うことができます。

そして、生後2~3ヶ月になると、指やおもちゃをしゃぶるような行動が見られ始めます。この頃の赤ちゃんの、この行動は、口の発達に大きな役割を担います。

さらに、生後5~6ヶ月頃から、『吸う』という口の動きから『咀嚼』へと移行していき、乳歯も生え始めることで、唇と舌の動きがさらに発達し、口を閉じて嚥下する事ができるようになります。この時期には、舌や歯ぐきでたべものを磨り潰す動きもできるようになり、1歳頃になると前歯で噛み切ったりすることができるようになります。

この頃には、食物の大きさや形、それぞれの素材にあった噛み方を覚えるようになり、これらの食べる行為は、その後の言葉の発達にもつながる重要な時期にはいっていきます。

乳歯は、生後6ヶ月ごろから生え始め、2歳くらいまでに、上下20本が生えそろいます。ただし、生える時期には個人差がありますので、『うちの子は、なかなか生え揃わない…』と過剰に心配することはありません。あくまでも目安として考え、お子様のお口の中を観察しましょう。

大切なのは、乳児期のお口の発達が健やかに進むように手助けすることです。おしゃぶりを盛んにする頃は、汚いからといっておもちゃをとりあげたりせず、清潔で安全なおもちゃを積極的に与えるなどして関わっていきましょう。

磨き方の指導

乳児期の歯と口を守るケア

乳児期の歯と口を守るケア

実は、乳歯は永久歯と比べ、酸により歯がとけやすいため虫歯になりやすいという特徴があります。乳歯のエナメル質は永久歯と比べ薄くてやわらかい状態です。
一度虫歯になってしまうと、どんどん進行してしまい、ほおっておくと神経まで達することがあるのです。

“乳歯は、いずれ永久歯に生え変わるので虫歯になっても大丈夫”、ということは絶対ありません。
乳児期の歯やお口の役割は奥深く、物をたべるだけでなく、言葉の習得や発音に関わったり、顎の発達を助けるなどもあります。そのため、乳児が虫歯になることで、これらが上手く機能しなかったり、上手く噛めないので偏食が進むなどのデメリットが多くあります。

よって、乳児期の歯とお口を守るケアは、とても重要で、歯が生え始めた頃から、積極的に歯医者さんに診てもらうようにするといいでしょう。

乳児は、自分で歯のケアをすることはできません。周りの大人が責任をもって管理していくことで、それぞれのお子様の歯の健康が十分守られます。

乳児期の歯と口を守るケア

0~3歳児の歯みがき

0~3歳児の歯みがき

乳児期(3歳まで)の歯磨きは、歯が生え始めてから行います。しかし、歯ブラシに慣れておくという意味でも、歯が生えそうな時期には、歯ブラシをおもちゃ代わりに与えて、お口の中に入れることに慣れさせていきます。
そうすることで、歯が生え始めたらスムーズに歯磨きに移行できます。

乳歯が生え始めたら、まずは大人が歯を磨いてあげましょう。子供を膝に寝かせ、顎を支えながら磨いていきます。
前歯の付け根や歯と歯の間を中心にみがいていきます。歯磨き粉は必要ありません。柔らかい歯ブラシに水をつけて、やさしく磨きます。

強くゴシゴシと磨くと、痛がって歯磨きを嫌がるようになってしまいます。唇を人差し指でそっと押さえて、軽く小刻みに動かしながら磨いてあげましょう。

歯磨きのタイミングは寝る前です。起きているときは、唾液の量も豊富でお口の中を洗い流してくれますが、就寝中は唾液の量が減少し、虫歯になりやすい口腔環境になります。寝る前に、1日に1回寝かせみがきをしてあげましょう。

乳児期の歯科検診

日々の歯磨きで虫歯が予防できていれば問題はありませんが、子供の虫歯は見えない所に発生し、進行が早いのが特徴です。
早い時期から歯医者さんに慣れさせる意味でも、1歳頃から歯医者さんに通う習慣をつけたほうが良いでしょう。

歯医者さんでは、お口の中のチェックはもちろん、歯磨きの仕方のアドバイスやフッ素やシーラントなどの虫歯予防処置から、食習慣のアドバイスなどをしてくれます。
乳児の頃から歯医者さんに慣れていくことで、『歯医者さんは怖くない』というイメージが根付きます。そうすることで、小学生になった頃でも抵抗なく歯医者さんに通うことができるのです。

乳児期の歯科検診