小児歯科
幼児期の小児歯科

歯磨きの自立

歯磨きの自立

乳歯がすべて生えそろったあたりから、自分で歯磨きができるように、自立に向けて歯磨きの仕方を教えていきましょう。

しかし、お母さんの寝かせ磨きから、急に自分で上手に磨くことはできません。

最初のうちは、正しく歯磨きができることよりも、自分で磨くことを習慣化させることに重きをおいて子どもと関わっていくことが大切です。

多少、あちこち磨いていたとしても、ちゃんと自分で歯ブラシをもって磨いていることを褒めてあげます。あまり手出しをせずに、子ども自身のやる気をサポートしていきましょう。

しかし、子どもの歯磨きはきちんとできていませんので、小学校低学年までは、必ず親御さんが仕上げ磨きをしてあげてください。

磨き方の指導

子どもに歯磨きの仕方を教えるときは、歯全体をまんべんなくきちんと磨けるように教えてあげましょう。特に、奥歯が磨き残しが発生しやすいところです。

奥歯の歯の噛み合わせから進み、内側、外側、上、下、と順番を決めて教えてあげるようにするとよいでしょう。歯全体を磨くというよりは、歯の1本1本を丁寧に磨くというイメージです。
順番は、下記の図を参考にしてみてください。

磨き方の指導

また、子どもの歯の磨き残しを知るために、時々「染め出し」を使うとよいでしょう。この時期は、定期的に歯医者さんで、歯のチェックをしてもらうことも大切です。
むし歯になる前に、歯医者さんに慣れていくことも、その目的の一つです。

歯磨き粉は、グッチュグチュペッができるようになったら使えます。ちょっとだけ歯ブラシにつけて磨いて下さい。付け過ぎは要注意。ほんのちょっとで大丈夫です。最後は飲み込まず、お口の中をゆすぐ習慣をつけましょう。

第一臼歯のむし歯に注意!

幼児期に一番気を付けなければならないのが第一臼歯のむし歯です。
第一臼歯とは、4歳ごろから生えようと動き始め、6歳くらいになると生えてくる乳歯の奥歯の後ろの歯です。複雑な溝が多く、磨き残しが発生しやすい場所で、最もむし歯になりやすい場所です。
乳歯の一番おくに生えてくるため、気がつきにくいのもむし歯の原因になります。
第一臼歯のブラッシングには、より注意を払って見てあげるようにしてください。

第一臼歯のむし歯に注意!

6歳臼歯の歯みがきに気を付けて

6歳臼歯の歯みがきに気を付けて

幼児期の小児歯科で6歳臼歯について説明いたしました。この6歳臼歯ですが、学童期にあるお子様のむし歯予防においては、最も注意しなければならない歯であることを、このページでも確認していただきたいと思います。

6歳臼歯は、生涯にわたって咬み合わせを決める、とても大切な歯です。
永久歯は、抜けてしまったら、もう生え変わることはありません。そのため、食事の際の咀嚼に長い期間使う6歳臼歯は、むし歯や歯周病で抜けてしまう事の無いように、大切にしなければならない歯なのです。

しかし、6歳臼歯が生えている場所は、お口の中の一番奥ということもあり、非常に歯ブラシが届きにくく磨き残しが起こりやすい歯であることも事実です。さらに、6歳臼歯は、食物を咀嚼で噛み潰すという役割を担いますので、その咬合面は非常に複雑な構造をしています。凹凸も激しく、歯みがきしずらい形になっています。
これらのことから、磨き残しから歯垢となり、むし歯菌の繁殖を促し、むし歯になりやすくなります。お母さん方が最も気配りをする必要のある歯であることがお分かりになるでしょう。

6歳臼歯がむし歯になりやすい6つの理由

6歳臼歯がむし歯になりやすい6つの理由

(1)一番奥から生えてくる。

(2)生えて間もないころは乳臼歯と段差が生じ、歯ブラシが咬合面まで
届かない。

(3)気付きにくく、仕上げ磨きで見落としてしまう。

(4)生え出してから完全に生えるまでに長い期間がかかる。

(5)段差があり、低い所にあるため汚れが溜まりやすい。

(6)石灰化の未熟な状態のため、むし歯になりやすい。

学童期の仕上げ磨き

学童期の仕上げ磨き

学童期になれば、お子様は一人で歯みがきを上手にできるようになります。しかし、6歳臼歯のむし歯リスクを考えると、やはり親御さんが気を配る必要がありますのでご注意ください。

お子様に一人磨きをしてもらった後、毛先が届きにくい6歳臼歯を中心に、歯ブラシを前からではなく横から磨くようにするとうまく磨けます。

また、歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れを落とすことはできませんので、デンタルフロスを使うのも良いでしょう。
さらに、親御さんの仕上げ磨きは、学童期頃になったら立たせうしろ磨きが良いかもしれません。子供を親御さんの前に立たせ、後ろからお子様の口の中を覗き込むような姿勢で仕上げ磨きを行います。この時も、6歳臼歯の磨き残しに、最も注意してください。

歯医者さんに通う

歯医者さんに通う

毎日ご自宅でお子様のむし歯予防に気をつけていても、やはりそこには限界があります。

歯科医院としてお子様の歯の健康維持・増進に務める役割を持つものとして、やはりお子様には定期的に歯医者さんに通っていただければと思います。

歯医者さんでは、染め出しなどにより、お子様の磨き残しや歯磨きの癖を発見し、適切な歯磨き指導を行います。また、生えたばかりの6歳臼歯には、フッ化物を塗布したり、溝をうめるシーラントを施し、むし歯にかかりにくい処置をすることも可能です。

歯磨き習慣を身につけるのはもちろんのこと、お子様のうちから、むし歯予防で歯医者さんに通うという習慣もつけていただければ、長くお子様の歯の健康を守ることができます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

子供の歯ブラシの選び方

子供用の歯ブラシは、できるだけ小型のものにします。一般的に、植毛部は18〜20mm、毛足は8〜10mm程度のものを選びましょう。毛は中等度の硬さでコシの強いものが磨きやすいでしょう。歯ブラシの柄は、ストレートで握りやすいものを推奨します。

子供の歯磨きペーストの選び方

ペーストは少なめでいいでしょう。それよりしっかり磨く事に重点をおきます。本来であれば、先にペーストをつけないで磨き、最後にペーストをつけ爽快感を得ながら仕上げ磨きをするのをお薦めします。

子供の歯磨き習慣

学童期では、一人で歯磨きをして寝る習慣ができるように親御さんが導いて下さい。併せて、定期的に歯医者さんに予防のために通う習慣をつけることができたら完璧です。

子供の歯磨き習慣