うるさくて眠れない!“歯ぎしり”が起こる原因とは?

窓を爪で掻いているかのようなギリギリとした音。古い扉がゆっくりと開くときに鳴るようなキーッという音。寝ている家族が急にこのような歯ぎしりをすることはありませんか?
こんな音を聞かされたら一緒に寝ることが少し憂鬱になってしまうかもしれませんね。
しかし、目が覚めてから歯ぎしりがうるさくて眠れないと言っても、本人はそんなことをしているという実感がまったくないので無駄です。むしろ、なぜ怒られるのか、不快に思ってしまうかもしれません。
今回は一緒に寝ている方の歯ぎしりで悩んでいる方や歯ぎしりをしているかもしれない方に知ってもらいたい情報を今井歯科がまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

歯ぎしりの対処方法

歯ぎしりの対処方法

歯ぎしりはどうして起きてしまうのでしょうか。実のところこれといった原因はまだはっきりしていない状況なのです。しかし、少しずつ原因らしきものは分かってきておりますので、その対処方法と一緒に見ていきましょう。

ストレス

人は知らないうちにストレスを抱えてしまうものです。ストレスは目に見えず、量を計ることもできないので、どれくらいのストレスが溜まっているのかが自分ではわかりにくいものです。
人はストレスがたまると貧乏ゆすりや身体を無意識に動かすことが多いのですが、その一種で歯ぎしりが起きているのではないかとも言われています。
特に睡眠中に歯ぎしりが起きることが多いわけですが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類の睡眠があることはご存知でしょうか?
レム睡眠の方が眠りが浅く、ノンレム睡眠の方が深い睡眠をしていますが、歯ぎしりが起きるのは眠りの浅いレム睡眠のときだと言われています。
この2つの睡眠は90分周期で起きているので歯ぎしりが一晩中起きるわけでなく、歯ぎしりをしたり眠っていたりと繰り返すことになります。
さらにストレスがかかっていると交感神経が活発になるので筋肉の収縮が起きやすくなります。その結果、口を開閉する筋肉の咀嚼筋が収縮されます。

噛み合わせが合っていない

噛み合わせが合っていない場合、人は自力で噛み合わせを合わせようとします。低い部分があれば強く噛んで、他と高さを合わせるようにします。高いとその高いところが凹むように強く噛んでしまうのです。これにより、歯ぎしりが起こっているとも考えられています。

変な癖になっている

自分では気づかずに変な癖として歯を強く噛むことが習慣付けされていることがあります。変な癖として強く噛んでいるとそれが習慣となり、寝ている時にも強く噛んでしまい、歯ぎしりの原因になっている可能性があります。
歯を強く噛む癖がある場合はその癖を改善するようにしましょう。

歯ぎしりの種類

次に歯ぎしりの種類についてご紹介します。歯ぎしりというのは、大きな総称で、本来は3種類の歯の動きによって分けられています。
グライディングとクレンチングとタッピングです。グライディングは歯と歯を大きくすり合わせるグライドという行為を行っていることで歯が全体的に削れてしまいます。
クレンチングはいわゆる食いしばりです。強く噛みこんでしまうことで歯だけでなく顎の骨にも影響を与えます。タッピングは歯と歯をカチカチとかみ合わせることです。音がするので他人からの指摘も受けやすいです。歯同士をぶつけ合うと歯に亀裂が入ってしまうこともあります。

改善方法

改善方法

歯医者へ行き、歯ぎしりがあると医師が検査した場合に最も採用されている治療法はマウスピースの作成です。これは歯が削れないようにするためや歯を支えている周囲を守るために緩衝材として着用する対処療法となります。
また、飲酒や喫煙でも歯ぎしりが酷くなるとも言われていますが、おすすめの治療方法はストレスを発散することです。
たとえば、お酒を飲むことでも、カラオケでも、ゴルフの打ちっ放しへ行くなど、ストレス発散の時間を作るようにすれば、歯ぎしりの改善も期待できるでしょう。

歯ぎしりがうるさくて眠れないとき

パートナーや家族の歯ぎしりがうるさくて眠れないときはどうしたらよいでしょうか。同じ部屋やベッドで眠りたいのであれば徹底的に堪えることになります。耳栓をする方法もありますが、今までに耳栓をつけたことがない方は違和感があり、逆に眠れなくなるかもしれません。これでは本末転倒ですので、起きているときに少しずつ耳栓をつける時間を作って耳栓に慣れてから寝るときに使うことをおすすめします。それでもうるさくて仕方がない場合は、部屋を分けて寝るしかないかもしれません。
一番の解決策は、歯ぎしりをしている本人に伝えて、マウスピースなどの治療を始めてもらうことです。
歯ぎしりをしている本人には、まったく自覚が無いことですので、言われるとショックを受けるかもしれません。言い方や伝え方には工夫を凝らして歯ぎしりは誰にも起こりうるということを伝えてあげましょう。
また、眠りが深くなると歯ぎしりが激しくなります。さらにお酒を飲んで寝ると歯ぎしりが強くなることもありますので寝酒を控えてもらうのも方法の一つです。歯ぎしりをしている本人にも歩み寄ってもらうことで、お互いに歯ぎしりの悩みを軽減していくことをおすすめします。

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