妊婦さんは菌に狙われやすいってホント?正しい虫歯の治療方法!

妊娠をするとお腹が大きくなるだけでなく、体調も崩しやすく気分も不安定になったり色々と日常生活に支障が出ることが多くなります。お腹の子供のことを考えるといつもは何気なく食べているものや行く場所も悪影響なのではないかと神経をすり減らせることもあるかもしれません。妊娠中はあれをしてはダメ、これをしたらダメというのははっきりとわからないことが多いでしょう。ですが、比較的安全であることは多く発見されてきており医療の現場ではそれを実施しています。
妊婦さんが正しい情報を学び、元気な赤ちゃんを産んでくれるといいですね。

妊婦中のつわり

妊婦中のつわり

昔からテレビドラマでも「うっ…」と手で口元を押さえた女性がトイレに行き、男性が「もしかして…」となるシーンを一度は見たことがあるのではないでしょうか。つわりは人によって差がありますが、一般的には妊娠2か月~3か月頃の妊娠初期に吐き気や嘔吐が起こると言われています。特定の食べ物や匂いに拒否反応が起こることもあるようです。つわりの原因は未だ解明されていないことが多く、諸説唱えられています。
妊娠することによってホルモンの分泌量が増加し身体が変化についていけなく拒絶反応を起こすという説や、胎児という今までいなかった存在を異物と認識してアレルギー反応の一種で吐き気や嘔吐を起こす説などがありますが、どれも医学的根拠はありません。つわりは妊婦さんの多くに見られていて皆同じような症状なので実は赤ちゃんが育つ過程で有害物を身体に入れないための防御反応なのではないかとも言われています。
つわりが出ている期間は口に食べ物を入れることも気持ちが悪くなり、歯ブラシも同様に困難になる時期です。その時期は非常に口腔清掃状態が悪くなっていると言えます。

妊婦さんの虫歯治療

妊婦さんを治療するときには普通の患者さんよりも気をつかうことが以下の3点です。

1.レントゲン撮影に対して心配な妊婦さんが沢山いる
2.抗生物質の投与に慎重になる
3.仰臥位低血圧症候群の注意が必要

1. レントゲン撮影に対して心配な患者さんがいる

東日本大震災以降、放射能に対する被曝が胎児を始めとする子供たちの健康被害を引き起こす要因として注目を浴びてきました。
歯科医院で治療する際は虫歯の有無をレントゲン撮影で見極めることがほとんどです。その際に、妊娠中なのにレントゲン撮影をしても良いのかと疑問に思う妊婦さんは多いです。
しかし、日本歯科放射線学会では妊婦さんへのレントゲン検査で胎児に対する線量はとても低いと公表しています。妊婦さんが治療をする上で必要な検査であればレントゲン検査を受けても大丈夫です。

2.抗生物質の投与に慎重になる

虫歯が進行した場合は、一度抗生物質で化膿を抑える必要がありますが、抗生物質は適切なものを使用しないと胎児へ影響を及ぼします。
「ペニシリン系」と「セフェム系」という抗生物質であれば、妊婦さんでも安全に使用することができます。

3.仰臥(ぎょうが)位低血圧症候群の注意が必要

「仰臥位低血圧症候群」とは、発生頻度が多くないのであまり知られていないですが、胎児が大きくなることによって仰向けのときに下大静脈を圧迫することで脳に血が回りにくくなり低血圧症状が出ることを言います。治療中にずっと仰向けで寝ていて気分が悪くなってきたら、我慢せずに歯科医師につたえましょう。
仰向けになっていると下大静脈を圧迫してしまうので、発生した時は下大静脈が上になるように身体の左側が下になるように横向きに寝ることで改善されます。

虫歯治療は妊娠中に通おう!

虫歯治療は妊娠中に通おう!

つわりが激しいと歯磨きができず虫歯のリスクが上がる事は説明しましたが、虫歯以外にも歯肉炎や歯周病にも妊娠中はかかりやすいです。
これは、妊娠中は免疫が下がるので口腔内にいる菌たちが活発に活動する事で起きやすくなっています。
それらを含め、妊婦さんは安定期である妊娠4~7か月くらいに歯科医院へ通う人が多いです。この時期であれば虫歯の治療やクリーニングもできるようになる人が多くなるからです。
また出産後虫歯が残っていると赤ちゃんにも影響を与えてしまいます。虫歯の原因である虫歯菌は口から口へ移ります。お母さんが虫歯菌を持っていると赤ちゃんへふとした時に虫歯菌を移すことにもなります。また、産後に忙しくなかなか歯医者さんに通えなくなることもありますから、妊娠中に虫歯は治療しておくとよいでしょう。
虫歯の治療方法ですが、削ってプラスチックの白い詰め物を詰めるというのが一般的です。中には型取りをして金属の詰め物をするという歯医者さんもいますが、つわりが落ち着いているようだったら治療可能です。
また、妊娠中でも局所麻酔薬が使用できることもあります。

心配事は歯医者さんに伝えましょう

虫歯の治療を受けるときに大切なのは、妊婦さんの楽な体勢で治療を受けるということです。前述のように仰向けで治療を受けていて気づくと低血圧になってしまったということは、全くないことではありません。歯医者さんも妊婦さんに無理をさせて治療をするということはありません。このような体勢の方が楽だと一言今井歯科へ伝えると治療がスムーズにいくかもしれませんね。



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